やる気が湧くビジョナリー社長のコトバ


後ろ向きな気持ちを自力で前向きに変える方法を、私は“ポジティブフィードバックループ(正帰還環状回路)”と呼んでいます。


おいしいものを食べるとか、人に会っておしゃべりをするとか、誰にだってそういったものはあると思います。そして私は落ち込んだときのためにポジティブフィードバックループをあらかじめ張っています。


私のポジティブフィードバックループの一つは、夢を持つビジネスマンのインタビュー記事を読むことです。変な趣味ですが、社長たちの名言を聞くと、やる気がみなぎるのです。


最近、凹んだときに読んでいるのは「月刊BOSS」です。去年、読んでいたのは、「ベンチャー通信」でした。


ふとしたきっかけで昔読んでたベンチャー通信を開いてみると、マーカーで線がひいてありました。

自分が“いい”と思った言葉に線を引いていたことなんて、すっかり忘れていました。


また何か落ち込むことがあったら使えるかもしれないので、昔の私が感銘を受けた言葉をここに書き写しておきたいと思います。

社長だからといって、カラ威張りするのは時代が違う。カリスマ性がありトップダウンで威圧的な社長の下で働きたい人って、今は少ないと思うんです。


(株)サイバーエージェント代表取締役社長 藤田晋

僕も部長の力があったから部長になれたわけではありません。今も、自分が取締役だと思ったことは一度もないです。なんとか、その期待に応えたいと思って必死に頑張っているだけなんです。


レイス(株)取締役 中山紘太

アフリカに行って誰も靴を履いていないのを見て、「ニーズがない」と思うのか、逆に「靴が売れる潜在ニーズがある」と思うのか。私は、後者の考え方をするタイプでした。


株式会社トレジャーファクトリー社長 野坂英吾

そしてそのほかに、私個人としての使命もあります。それは60歳までに30億円の財団を作ることです。財団の利息収入で半永久的に寄付行為をしていきたいのです。なぜそんな使命を持ったかというと、大学の頃になぜ自分は生きているのかと疑問を持ったからなのです。当時、私は何不自由ない生活をしていました。でも世の中には、食べるものがなく死んでいく子供たちがいます。世の中がすごく不公平だと思ったのです。何不自由ない身分の自分がただ楽しく生きているだけではいけないと思ったのです。
しかし、自分自身が無理をして社会貢献をすることは、続かないし良くないだろうと思いました。自分の好きなことで社会貢献していく方法は無いかと考えたら、それが会社経営だったのです。株式投資から始まって会社経営に興味を持ち、それが好きになったので、会社経営でお金を貯めて、それを寄付していけたらいいのではないかと思いました。その想いが具体的な目標になったのです。
しかし、もしこれが自分のための目標だったら途中でくじけてしまうと思います。「大金持ちになりたい!」って思って起業しても、会社を経営して年収5000万円ぐらいになって、周りからチヤホヤされたときに「まあ、この辺でいいか」と満足してしまいます。でも他の人のための目標なら途中で止まれないと思うのです。自分が1億稼ごうが2億稼ごうが、30億円の財団を作るために走り続けなければならないわけですから。
会社の仲間たちとの夢や目標もあるし、世の中のために果たしたい使命もある。これからも、その目標や使命を持って走り続けようと思います。


株式会社インフォランス代表取締役社長 佐々木雅士

業種や仕事内容だけで会社を決めてしまうのはもったいない。入社したら、変なおっさんがいるとか、社長と考え方が全く合わないとか、そういうところで仕事をしたくないですよね(笑)。だから自分がどういう生き方をしたいのか、どういう生活を送りたいのかが大事なんです。自分に合いそうな社風やビジョンを持っている会社を探したほうがいいですよ。もっと簡単に言えば、生き様に共感できる人を探せばいいんです。そんな人と一緒に仕事をすれば、きっといい仕事ができると思います。


アクセルマーク株式会社代表取締役社長 小林靖弘

建築の分野から、いいミュージシャンを演出できると思ったんです。僕がいい空間を作ることで、ミュージシャンたちのいいところを表現したいという気持ちが芽生えたんですね。


今はスピリッツの無い多くの企業が、目の前のお金に目がくらんでお客様を第一に考えない行動を取っているのが現状です。例えばビルの建設に必ず指定業者を入れたり、無駄なマージンを発生させることもそうです。耐震偽装の問題もその一つだと思います。


株式会社シーンスタイル代表取締役 宮本晧一郎


社長という肩書きとかそんなものは関係なく、純粋に夢を熱く語れるオヤジってカッコイイと思います。私もそんなオヤジになりたいです。