岩井マジックにかかるの巻
岩井俊二という映画監督がいます。
もう私が語るまでもなく、知る人ぞ知る名監督であり、たくさんの岩井ファンがいることでもそれが伺い知れます。
実は今まできちんと岩井作品を観たことがありませんでした。
そんなことを正直に言おうものなら、映画好きで映画観賞サークルまで立ち上げている一部の友人に、非国民とか賊徒とか言われそうなので、“通”になるべく4本ほどこっそりとレンタルして観たのです。
まず、全体としての感想ですが、岩井作品を観たおかげで、私が今まで映画に求めていたものが、脚本と泣きどころとアクション(バトル)シーンの演出といった3点だけだったということに気づかされました。
岩井さんの作品って、光や空気の撮り方がすごくて、映画を観賞するというよりも映像美術作品を鑑賞するといった趣が非常強かったため、今まであまり気にかけてなかったカメラワークや音楽といった部分も観るようになり、映画の観賞点が増えたようが気がしました。恐るべし岩井俊二。なんか…謝っておきます。なんか…すいませんでした。(笑)
脚本という観点で言いますと素晴らしいものもある反面、なんだかモヤモヤが残って消化不良になってしまったものもありました。描かれているテーマが複雑な作品の場合、「一回観ただけじゃわからないから、三回ぐらい観ろ」とかよく言われますが、睡眠時間削って観てるこっちからすると、「同じ映画三回はきついなあ」という心情になるので、よっぽど気に入ったもの以外は、そーゆー系、苦手なのです。
なので、もしかしたら、岩井作品を理解できない人も多くいるのではないかと考えたのですが、ネット上のレビューとか見てると熱烈なファンが多いようですね。やっぱり恐るべしといった感じです。
以下、作品ごとの感想です。
- これでクロード・ドビュッシーというクラシック音楽の偉大な作曲家を知った
- ドビュッシーの美しい音色とダークな映像のコントラストが理性を揺さぶります
- 蒼井優っておない歳なんだ…(1985年生まれ)
「花とアリス」
「虹の女神」
まだご覧になってなくて、興味が沸いた方は是非レンタルしてご覧になって下さいませ。