好き好きバオバブ
巨樹を見ると、どうしてこんなにも安心するのか。
どうしてこんなにも心が洗われるのか。
この魅力はレトリックで表現しきれない。
まあ↓リンクにある写真を見てみてください。
バオバブ 世界動物植物写真旅行
高校のとき、偶然テレビでやっていマダガスカル特集を見ていて、その異様とも言える景観に私は吸い込まれた。まるで幻想の世界を眺めているような気分だった。後に、サン=テグジュペリの「星の王子さま」がかなりツボにハマったのだが、その話の中にもバオバブの木が重要な役割として出てくることもあって、より一層魅せられてしまった。
早速、マダガスカルへ旅行するための調査をしたのだが、お金がまったく足りず断念。以降、今だに行けていない。フットワークだけではどうしようもないこともあるのだ。社会人になって、棒と茄子を戴いちゃったりしたら、バオバブの木に寄り添いに行きたいと密かに計画している。
その風貌から、悪魔がいたずらで木を引っこ抜いて逆さまに突っ込んだものだと言われたり、神の宿る神聖な大樹だと言われたりしているらしい。高さはおよそ20m、径は10m以上にも及ぶという巨大さは圧巻だが、意外なことに枯れ死んでからは、2年ほどで朽ちてその姿をほとんど消してしまうのだとか。
こんなおもしろい記事があった。
「マダガスカル」といえば「バオバブ」というくらい、バオバブの木は人気です。特に日本人には。
ムルンダヴァの地元のガイドは言ってました。「日本人は、バオバブの木だけ見て帰ってしまう」と。彼の言い方には、「どうしてだろう?」と不思議がっているところが感じられました。
それはサン・テクジュベリの「星の王子さま」が人気だからでしょう。俺はまだ読んだことはないですが、この中に星を破壊してしまう巨樹としてバオバブが登場します。
でも、バオバブのたくさん見られるムルンダヴァですが、マングローブや漁村や、昨日書いた珍しい動物がいるキリンディー公園など見所も多いのです。バオバブがそれほど珍しくないガイドからすれば、高い航空運賃を払ってバオバブだけ見にくる日本人は、「レムール」以上に不思議そのものの生き物なのでしょう。
なぜ人は、巨樹に魅せられるのか。
思うに、人間も自然の一部なのだ。
自然と融和し、自然の圧倒的な美というものを見せつけられたとき、わたしたちは悟りを得る。
それは「自分が抱いている悩みの小ささ」。そして「自分という者の小ささ」だ。
そうして、荒んだ気持ちが浄化され、また自分をまっすぐ見つめ直すことができるんじゃないだろうか。
いつの日か念願叶うまで、写真だけで我慢しよう。
…というわけで、Amazonで写真集、注文しちゃった。てへへ。
届くのが楽しみだ。
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