朝を眺めながら


気が付けば、いつもどおり朝が迎えに来ている
研究室で徹夜明けを迎えることにも慣れてきた


昨晩、しとしと雨が通り過ぎたせいで
今朝の日の光はアンニュイ感漂うロイヤルブルーだ


夜から朝に切り替わる瞬間というのは
どうしてこうも神秘的なんだろう


私は椅子に腰かけながら文字を追っているだけだが
天体は絶えずダイナミックに変位していることを実感する


今日見た朝日は
昨日までに見たそれとは異なり
明日から見るものとも違うだろう


そうなのだ
同じ朝が訪れることなどけっしてないのだ


人生に一度しか浴びることのできない
朝の光はなんと心地のよいことか


研究もあともうひとふんばり
がんばろう